2021年1月、私が江戸時代から300年続く千葉県のさつまいも専門農家「さつまいもの石田農園」の門をくぐり始めてからもうすぐ3年が経とうとしてます。今畑では収穫も終盤です。芋が大好きで単身農家で働く身となりましたがただ「芋が好き」というだけで職についたものの、さつまいもの歴史については殆ど無知、、でした(;’∀’)
これではあかんという事でその歴史について勉強した事を纏めてみました。物事は好きだけではなく「学ぶ」ことでより愛着がわき深みが出るものですよね。
さつまいものルーツ
薩摩芋と言うからには元々薩摩の国「鹿児島」から広まった日本由来の作物なんでしょ!?なんて思っていたのですが大きな間違いでした。さつまいもが日本に広まった経緯は・・
①原産地域は中南米(メキシコ近辺)
②琉球(沖縄)から九州薩摩(鹿児島)へ
③そして薩摩から幕府がある江戸へ伝わった。
このような背景です。
・コロンブスが世界を旅している最中、たまたま持ち運んでいたものの中の1つにさつまいもが紛れていて日本(琉球)に伝搬されたという説があります。
・前田利右衛門というある船乗りが琉球から鹿児島へ渡った際に薩摩の国へ芋を持ち行ります。現在でもさつまいもの事を「唐芋・からいも」なんて言ったりします。唐から伝わった芋なので唐(から)芋(いも)、、ということなんですね。
・そして日本全国的には鹿児島(当時の薩摩)から広く伝わっていった芋という事で「さつま・いも」と幅広く言われるようになった。
日本にさつまいもが広がった理由
さつまいも発祥の地、鹿児島県は有数の活火山である桜島の噴火の影響により火山灰台地であるため、その多くの田畑の土にはろくな栄養分を含んではおらず雨水もどんどん吸収してしまう火山灰台地の性質から当時は米も作れない貧しい県でした。食べ物もろくにない当時の時代背景を踏まえると米が作れずに餓死者も大変多かったようです。そもそもさつま芋が栽培出来る絶対条件には「温暖な地」であること。熱帯気候の中南米で生まれ、温かい琉球に持ち運ばれ、温暖な鹿児島へ渡った背景には温かい土地柄という条件がたまたま整っていたのです。琉球から薩摩へ芋を持ちいった前田利右衛門は農作物がろくに作れない火山灰台地の鹿児島の地で試しに植えてみたら
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